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1月19日(火)S4#3『カルト教団の行方』 ■立てこもり事件発生 コロラド州ラプラタで、銃器不法所持の強制捜査に出動した州警察と、カルト教団のコミューンの間で銃撃戦が発生。教団は、女性や子供を含む信者、そして施設を訪ねていた児童福祉局の職員3人を人質に教会に立てこもった。なんとその福祉局の職員には、身分を伏せて潜入したプレンティスとリードの二人も含まれていた。 児童福祉局は、教団の指導者サイラスによる少女たちへの性的虐待を調査するために、BAUに協力を依頼。プレンティスとリードは児童面談の専門家という名目で同行した。しかし面談に応じた15歳のジェシカは、自分はサイラスの妻であり、ベッドを共にするのは夫婦の自然な営みだと堂々と言い切り埒があかない。そしてその面談の最中に、武装した州警察が突入してきたのだった。 ■試される忠誠心 強制捜査は検事総長の選挙に向けたパフォーマンスだった。現地入りしたBAUは指揮権を掌握、検事総長と州警察を排除して、交渉による解決を目指す。ホッチは内部にいるプレンティスとリードが解決の助けになると考え、彼らの行動が予測できるロッシを交渉人に指名する。作戦は犠牲者を最小限に抑えるため、武力対決ムードを和らげ、信頼を得たうえで、末端の信者から一人ずつ、最終的には出来るだけ多くを脱出させるというものだ。まず手始めに医療品を届ける名目で施設に入ったロッシは、直接サイラスに面会し、その穏やかさに逆に不穏なものを感じながらも施設を後にした。ところがなんと、ロッシが去った直後、サイラスは信者にワインを配り集団自決を匂わす。盗聴器ごしに聞いていたホッチは突入を主張するが、ロッシは予行演習だと看破。サイラスは最後までついてくる人間が誰か、忠誠心をテストしていたのだ。 ■信頼の証 現場から追い出された検事総長が、人質の中にFBIの捜査官が「ひとり」混じっていることをTV局にリークした。そのニュースを見たサイラスに、プレンティスは自分がFBIだと告白。プレンティスは暴力を受けるが、壁に叩きつけられながらも、「私は平気」と言い続ける。それは盗聴しているロッシたちへの「突入するな」というメッセージだった。一方でサイラスの信用を得たリードは、捜査官の名前と引き換えに人質をひとり交換すると持ちかけて、交渉人が信頼できるか試してみてはどうかと進言。電話を受けたロッシは、渋々という態度を装いながら、プレンティスの名前を伝えた。サイラスはまず幼い少女を、それから忠誠テストにおちた信者を解放した。さらにサイラスは「明朝、投降する」とロッシに連絡する。リードはそんなサイラスの様子から、彼が忠実な信者を道連れに集団自殺しようとしていると判断。会話を装いながらロッシに「交渉の余地無し。突入の時間を知らせろ」というメッセージを送った。 ■カルト教団の最後 メッセージを受けとったロッシらは、思考回路が一番鈍る午前3時に突入することを決定。差し入れのチキンの蓋に「営業時間変更、午前3時まで!」と書くことでリードに、別室に閉じこめられていたプレンティスには、光線を使って時間を知らせた。サイラスが礼拝堂に爆薬を仕掛け準備を進める中、プレンティスは娘の身を案じるジェシカの母親を説得し、一般信者を地下室に避難させることに成功する。そして午前3時。FBIは正面からハンヴィー(高機動多用途装輪車両)を突入させて注意を惹き、その間に別働隊が建物に侵入。一般信者とプレンティスを救出した。しかし騙されたと知ったジェシカは、母親の手を振り切って、サイラスの元に走り去った。ジェシカの後を追って礼拝堂に突入したモーガンたちが、サイラスと側近を射殺。リードも無事で、事件は解決かと思われたそのとき。サイラスが取り落とした起爆装置をジャシカが手に取った。――リードやモーガンは辛くも教会を脱出できたが、サイラスの15歳の妻ジェシカは、爆発で自らの命を絶った。 【格言】 「野蛮人と人は呼ぶ。風習が違うだけで」 「神は自ら助くる者を助く」 「信仰心だけで従う者には、何も見えていない」 前者はベンジャミン・サイラスが、後者はリードが引用するベンジャミン・フランクリン(1706年1月17日-1790年4月17日)の言葉。フランクリンはボストン生まれの、科学者、出版業者、哲学者、経済学者、政治家など様々な顔を持つ、アメリカ建国の立役者。最初の格言はフランクリンがフランスで開いた印刷所で自らが発行したREMARKS CONCERNING THE SAVAGES OF NORTH AMERICA の出だしの一節。二番目は(『プア・リチャ一ドの暦』に収録された言葉。サミュエル・スマイルズ『西国立志編』で有名になった言葉だが、元々はベンジャミン・フランクリンの「富に至る道」の中の一節で、『プーア・リチャードの暦』または、岩波文庫版『フランクリン自伝』に収録されている。 「理性とは誰にでも備わっているものではない。理性を否定するものを、理性で抑えることは出来ないのだ」 ロシアからアメリカに亡命したユダヤ人作家アイン・ランド(1905年2月2日-1982年3月6日)の言葉。ランドは客観主義の提唱者で、リバタリアニズムの提唱者のひとりとして知られている。ランドの唱えた客観主義とは、「世界は人間の思惑とは関係なく、客観的に存在する。理性だけが、人間が絶対的な客観物である世界に対処して生き抜く知識を獲得する手段である。行動への適切な指針である。したがって、外界や他者の存在を否定する唯心論や唯我論はもちろん、超自然的なものへの信仰も否定される」(『リバタリアニズム読本』より)というもの。サイラスの教団とは思想が全く異なることがわかる。ランドの小説は『水源』と『肩をすくめるアトラス』が訳されている。分厚くて重い本(物理的に)なので、覚悟して当たる必要がある。 【ゲストスター】 ベンジャミン・サイラスを演じているのは、「ビバリーヒルズ青春白書」のディラン・マッケイ役で一世を風靡したルーク・ペリー。ディランも一匹狼なわりに、やたらカリスマがあって、双子やケリーにいろいろな影響を与えてましたね。ジェシカの母は「ER」のスーザン・ルイスの問題児の姉クロエを演じたキャスリーン・ウィルホイト。ジェシカ役の美少女ジェンナ・ボイドは、1993年生まれ。「ミスティック・リバー」で注目されたカイデン・ボイドの妹。教団の創始者ケインは「LOST」のシーズン6のパイロットフランクを演じたジェフ・フェイヒー。ホッチと思いっきり険悪な雰囲気の検事総長を演じているのは「ダーマ&グレッグ」では親友ピート役のジョエル・マレー。そういえばああ見えてピートも検事でした。 【リバタリアニズム】 諸個人の自由、人格的自由と経済的自由を最大限尊重し、政府による強制を最小限に抑えようという社会思想。徴兵制と福祉国家には強く反対する。FBIとは相性が悪そうだが、多くのリバタリアンは司法を否定しているわけではない。 【ウェイコ、ルビーリッジ、モンタナ】 人質救出班のダンがロッシと顔を合わせたと語る三つの地名。いずれも立てこもり事件が起きた場所。テキサス州ウェイコでは、1993年にカルト教団ブランチ・ダビディアンの武装立てこもり事件が発生。女子供を含め80人が死亡した。アイダホ州ルビーリッジでは、1992年にキリスト教原理主義の一家とFBIが衝突、14歳の少年と、赤ん坊を抱いていた母親が